昭和の歌姫山口百恵の語り継がれる伝説

谷崎文学「春琴抄」で難役に挑戦!

谷崎文学「春琴抄」で難役に挑戦!



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昭和52年の新春を飾る東宝の正月映画の主演女優に山口百恵が決まった。

 

 

作品は、谷崎潤一郎原作の「春琴抄」だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

谷崎の同作品はこれまでに4度映画化されていた。

 

 

歴代の主演女優は、田中絹代、京マチ子、山本富士子、渡辺督子といった蒼々たるメンバーだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その大役を、時のトップスター山口百恵が任されることになったのは、もはや自然の流れだったと言って良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百恵にとってはこれで6作品目の主演映画。
相手役も息の合った三浦友和。

 

 

もうある程度余裕を持って撮影に臨めるかと思いきや・・・

 

 

 

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ところが、この谷崎作品

 

百恵にとってかつてなかった程の難役だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

百恵が演じるのは「春琴抄」の主人公の娘・春琴

 

 

 

この春琴。

 

三味線奏者なのだが、しかし、目が見えない。

 

 

 

山口百恵は盲目の女を演じなければならなかったのだ。

 

 

 

 

盲目の人は目は見えなくても瞼は開いている。
当初、百恵も目を空けたままで盲目の春琴を演じる予定だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、これが難しい・・・

 

 

 

目を空けて演技をすると、どうしても視線が外界の刺激に反応してしまう。

 

映画、ドラマで数々の経験をしてきた山口百恵であっても、盲目の人間の目の動きを習得するのは困難だったのだ。

 

 

 

 

結局、百恵は「目をつぶった」状態で春琴を演じることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、難題はそれだけではなかった。

 

 

琴と三味線。

 

 

今まで扱ったことがなかったこれらの楽器を目をつむったまま弾かなければならない百恵。

 

生田流の米川敏子先生のもとで百恵の猛練習が繰り返された。

 

時には1シーンの撮影に3時間以上かかったこともあったと言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「目をつぶっているから、自分の手をどこへ持っていけばいいのか、わからない」

 

 

 

百恵は苦しんだ。

 

しかし、米川先生が琴の名曲「かたつばき」をこの映画のためにわざわざアレンジして作った曲を、百恵は必至の努力で習得した。

 

 

 

 

 

 

それから、もう一つの難題が、春琴がしゃべる船場言葉

 

 

 

 

 

 

 

 

通常の関西弁とはちょっと違うこの方言を習得するために、百恵は相当な訓練を重ねることになった。

 

 

指導者は関西弁の研究家、大原穣子先生。

 

前もって大原先生がセリフを吹きこんだテープを百恵が繰り返し聞いて練習し、撮影に臨む。そして、撮影現場には必ず大原先生が立ち会って百恵の船場言葉≠フ発音をチェックしていたと言う。

 

 

 

 

 

 

谷崎文学「春琴抄」

 

この映画は、主演の山口百恵はもちろんのこと、百恵を支えるスタッフの血のにじむような努力によって撮影されていったのだ。

 

 

 

 

 

        「春琴抄

 

 


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