伊藤博文の妻・梅子を演じた山口百恵
TBSが伊藤博文の生涯を描いたドラマ「風が燃えた」を制作した。
明治維新の立役者であり初代内閣総理大臣となった伊藤博文にスポットを当てた本格的幕末ドラマということもあってTBSの力の入れようには並々ならぬものがあった。
主役である伊藤博文役には映画界を代表する名俳優・平幹二朗を抜擢した。
そして伊藤博文の妻である梅子には昭和の大女優・三田佳子。
また脇を固める俳優陣もすごい。
吉田松陰役には加藤剛。
木戸孝允には竹脇無我。
伊藤十蔵(博文の父)役には森繁久弥。
井上馨役には宍戸錠。
などなど、いずれも主演クラスの俳優陣がずらりと並ぶ豪華キャスティングだった。
そして、伊藤博文の人生を描くこのドラマ。
実は、伊藤博文の青年期と壮年期に分けた二部構成で作られていた。
そう。
主演の平幹二朗は壮年期の伊藤博文だ。
では、青年期の伊藤博文は誰が演じたかと言うと・・・
なんと三浦友和!
出演者のほとんどが主演クラスの俳優というスペシャルなドラマにおいて、三浦友和が青年期の伊藤博文役に大抜擢されたのだ!
「なぜ、こんな大役を三浦友和に?」
・・・とは誰も思わなかったであろう。
と言うのも、大女優・三田佳子が演じた伊藤博文の妻梅子の青年期を演じるに相応しい若手女優と言えば山口百恵∴ネ外にいなかった。
そして、TBSが社運をかけて臨んだこのドラマでコケるわけにはいかない。
となれば、山口百恵の相手役は三浦友和≠オかいない、という訳だ。
誰もが納得するキャスティングだった。
このドラマは当たった。
視聴率なんと34.4%という驚異的な数字を叩きだしたのだ。
「風が燃えた」
幕末の一介の志士に過ぎなかった伊藤俊輔(後の博文)が初代内閣総理大臣にまで昇りつめた。その俊輔を陰で支え続けた梅子。
まさにゴールデンカップル三浦友和・山口百恵のハマり役だったのだ。
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