「エデンの海」のあらすじ
舞台は美しい海岸線に囲まれた瀬戸内の島。
この島の港町にある女子高校に東京から青年教師・南条(南條豊)が赴任してきた。
大学を卒業したばかりの若者で、その上始業式にヘリコプターで駆け付けてきた(?)破天荒な青年教師・南条はたちまち女子生徒の人気者となった。
しかし、この学校の問題児である2年A組の清水巴(山口百恵)だけは南条に反抗的な態度をとっていた。
その年に開催された高校の運動会。
なんと清水巴と南条が二人で目かくし競争に出場することになったのだ。
ところが、息の合わない巴と南条はバランスを崩して来賓席に飛び込み、巴が気絶してしまった。
医務室に運び込まれた清水巴。
しばらくして意識が戻った巴は恥ずかしそうに南条に告げたのだ。
「先生、私、おしっこしちゃった・・・」
南条は女性用の下着を買ってきて、そっと巴に渡した。
しかし、この事が学校に知られてしまい、南条の責任を問う声が上がった。
やがて学校では南条を糾弾する職員会議が開かれることになった。
女子生徒に下着を与えた理由を問いただされる南条であったが、南条は巴の恥をかばい真相を話そうとしなかった。
そこへ巴が飛び込んで来て、全職員の前で涙を流しながら真相を語ったのだ。
「私がおしっこを・・・」
この一件以降、巴と南条はお互いに異性として意識し合うようになった。
夏休みになって、南条は、同僚の女性教師・増川(紀比呂子)から講習に誘われて上京することになった。
ところが、東京に就いた二人の前に突然、巴が現われた。
巴は南条と増川が二人で東京に行くことを知って後を追いかけてきたのだ。
高校の新学期が始まると、南条と巴が東京に婚前旅行に出かけた、という噂が学校中に広まっていた。
南条は少しも気にしない様子だったが、巴は学校に来なかった。
学校を休んでいる巴が馬を乗り回して遊んでいるという噂を南条は聞きつけた。
巴の事が心配になった南条は巴を探しに行った。
南条は海辺で水着を着て裸馬を駆っている巴の姿を見つけた。
南条は巴の美しさにあらためて惹かれていった。
巴は南条を馬に乗せて、そのまま町を駆け抜け、校庭へ走り込んだ。
教師や女子生徒達は二人の行動に呆れ果てた。
「やっとウップンが晴れた」と笑う巴。
そんな巴を南条は愛しく思った。
巴はさらに馬を走らせた。
しかし、そこへ急にトラックが突び出して来た。
慌ててトラックとの衝突を避けた二人は、馬から投げ出され、海に転落。
巴は大怪我を負った。
その後の南条の献身的な看病で、巴は数日後に元気になったが、大きなトラブルを起こしてしまった南条は辞任して帰京することになった。
「一緒に連れて行って」
と南条にすがる巴。
しかし、南条は巴にこう言って一人で去って行った。
「人を愛することは厳しいことだ。君のことを忘れなかったら、いつか迎えに来る」
パソコン、スマホ、テレビに対応しています。
⇒「U-NEXT無料トライアル」
* 体験申し込み時に決済方法の選択(クレジットカード、キャリア決済、楽天ペイなど)は必要ですが、31日以内に解約すれば支払いはありません。完全無料です。とはいえ、U-NEXTは他の動画配信サービスよりも作品数が豊富なので、映画・ドラマ好きな方は体験期間終了後に本契約するのもいいと思います。なお、キャリア決済を選択される場合はスマホからの申し込みが必要です。
詳しくは⇒「無料トライアルの申し込み&解約方法」
ツイート
関連ページ
- 山口百恵17歳の誕生日を祝う
- 山口百恵の17回目の誕生日。この日も百恵は仕事だった。普通なら友達や彼氏に誕生日を祝ってもらうはずの高校2年生の女の子。しかし、すでにトップスターであった百恵は仕事のイベントでスタッフに「お誕生会」をしてもらうのだった。
- ゴールデンカップル解消?!山口百恵の相手役に南條豊が・・・
- 山口百恵の文芸シリーズ第4段が「エデンの海」に決まった。ところが百恵の相手役は三浦友和でなく、新人の南條豊と発表された。これまで全ての映画が百恵・友和のゴールデンカップルだっただけにファンの失望は大きかった。
- 赤いシリーズ¢3弾「赤い運命」での山口百恵の相手役も・・・
- 映画「エデンの海」に続き、ドラマ「赤い運命」でも山口百恵は三浦友和ではなく南條豊だった。ゴールデンカップルのファンは失望した。しかし、それでも「赤い運命」は高い視聴率をとった。山口百恵の人気とドラマのストーリーがファンを離さなかったのだ。
- 「赤い運命」のあらすじ
- 取り違えられて別々の父と暮らすことになった孤児院出身の直子(山口百恵)といずみ(秋野暢子)。殺人犯の娘となった直子と裕福な生活をするいずみ。父(三國連太郎)の粗暴な振舞いと極貧生活に耐え、父につくす直子。陰影ある百恵の演技が泣かせます。
- 山口百恵が念願の修学旅行に参加!
- 歌手、女優として多忙を極めていた山口百恵。芸能活動をしながらの高校生活は楽なものではなかった。それでも学校の友達とできるだけ同じように行動したいと願っていた百恵は仕事の合間を縫って高校3年時の修学旅行に途中参加するのであった。
- 山口百恵・三浦友和のゴールデンコンビ復活!
- 映画「風立ちぬ」で山口百恵と三浦友和のゴールデンカップルが復活した。前作「エデンの海」が不評(相手役が南条豊)だったことから、東宝としても従来通りのゴールデンコンビで再起をかけるしかなかったのだ。
- 「風立ちぬ」のあらすじ
- 山口百恵主演映画第5弾は堀辰雄の名作「風立ちぬ」。この作品で三浦友和とのゴールデンカップルが復活した。舞台は太平洋戦争勃発後の軽井沢。結核に冒され療養中の娘・水沢節子(山口百恵)と青年・結城達郎(三浦友和)の悲哀の物語だ。
- 第2回「百恵ちゃん祭り」開催!新宿コマ劇場舞台裏に三浦友和が!
- 東京新宿コマ劇場で第2回「「百恵ちゃん祭り」が開催された。歌のみならず踊りや芝居と普段見ることのできない山口百恵をファンは堪能できる。百恵ちゃん祭りは山口百恵が引退するまで継続され、夏の風物詩となったのだ。
- 中条静夫が山口百恵の父親に?!
- 赤いシリーズ第4弾「赤い衝撃」で山口百恵の恋人役として三浦友和が復活した。ところが、百恵の父親役に宇津井健でなく中条静夫が抜擢されたのだ。中条静夫演じる大山豪介。キャラが濃すぎる。完全に主役の山口百恵を食ってしまった。
- 「赤い衝撃」のあらすじ
- 天才ランナー大山友子(山口百恵)は若手刑事新田秀夫(三浦友和)に恋心を抱いていた。しかし、秀夫の売った銃弾が不幸にも友子の背中に当たり、友子は歩けない体になってしまった。赤いシリーズ第4弾「赤い衝撃」のストーリーは友子の苦悩を中心に展開されていきます。
- 谷崎文学「春琴抄」で山口百恵が難役に挑戦!
- 谷崎潤一郎原作の「春琴抄」。過去に田中絹代、京マチ子、山本富士子、渡辺督子といった大女優の主演で映画化されてきたが、その5作目として山口百恵の主演が決まった。相手役の佐助役には三浦友和。期待通りの大ヒット作となった。
- 山口百恵・三浦友和が耽美主義的ラブシーンに困惑?!
- ゴールデンコンビと呼ばれ何度もキスシーンを演じてきた山口百恵と三浦友和。しかし、谷崎潤一郎作「春琴抄」でのラブシーンには百恵も戸惑った。しかし、百恵と友和は足をさする、爪を切るという谷崎の耽美主義を見事に演じ切ったのだ。
- 「春琴抄」のあらすじ
- 盲目の琴奏者春琴(山口百恵)と、春琴に仕える丁稚奉公の佐助(三浦友和)。春琴に虐げられながらも春琴を愛する佐助。火傷を負い顔を見られたくない春琴のために佐助は自らその目に針を刺し光を失った。マゾヒズムな愛の結晶だ。