和田アキ子主演映画「としごろ」で山口百恵が芸能界デビュー!
山口百恵の映画初出演が決まった。
松竹映画「としごろ」だ。
そして山口百恵にとって、これが芸能界での最初の仕事となる。
「としごろ」
山口百恵のデビューシングルのタイトルが「としごろ」であることから、この映画の主演女優も山口百恵と思っている人もいるかもしれないが、それは違う。
デビューしたばかりの新人が映画の主演を任せられるなど、そんな甘い話はない。
この映画「としごろ」の主役はすでにRnBの女王≠ニしての地位を確立していた和田アキ子なのだ。
そして、準主役としてすでに「せんせい」のヒットでスター歌手となっていた森昌子と、ホリプロ期待の新人歌手・石川さゆりが抜擢される。
山口百恵は、森昌子・石川さゆりとおなじくホリプロのタレントではあったが、この映画ではほんのちょい役≠ノすぎなかった。
つまり、森昌子、石川さゆりとは最初から扱い≠ェ違っていたのだ。
主役である和田アキ子は中学バレーボール部のコーチ。
そして、森昌子、石川さゆり、山口百恵らがその部員という設定だ。
さらに、ゲスト出演として、村野武範、西城秀樹、堺正章などの豪華キャストが並んでいる。
ストーリーの中心にいるのが和田アキ子、森昌子、石川さゆり。
中学を卒業し就職した森昌子がある同僚の男性(夏夕介)と恋に落ちる。
現役のバレー部員であった石川さゆりは不良たちに暴行され妊娠し、自ら命を絶つ。
ちょっとわけのわからない衝撃的な筋書きで何とも言えない映画となっているが、その中で山口百恵演じる女子中学生は平凡なお金持ちのお嬢様で大したインパクトもない。
当時、この映画を見て、山口百恵が後に日本を代表する映画女優になると予想した者は誰もいなかったに違いない。
なお、映画「としごろ」公開直後に山口百恵はデビュー曲「としごろ」を発表する。
「としごろ」
しかし、このデビュー曲「としごろ」と映画「としごろ」は何の関係もない。
ゆえに、映画「としごろ」の中で山口百恵のデビュー曲「としごろ」が挿入歌として使われることもない。
むしろ、挿入歌として使われたのは森昌子のデビュー曲「中学三年生」だった。
山口百恵の芸能界デビューは実に地味なものであったのだ。
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