結婚引退前の山口百恵が独身最後の旅へ

昭和５５年５月１２日

結婚を半年後に控えた山口百恵はひとりヨーロッパへと旅立った。

山口百恵にとって独身時代の最後の旅だ。

といっても、引退前の山口百恵にプライベートの時間などあるはずもない。

「旅」とは言っても、もちろんテレビ番組のロケなのだ。

テレビ朝日は��山口百恵結婚引退記念�≠ﾆ銘打って山口百恵がヨーロッパ各地を観光旅行するロケ番組を企画した。

山口百恵にはその後、全国を回るファイナルコンサートや映画「古都」、ドラマ「赤い死線」の撮影、各局の歌番組への出演、自叙伝「蒼い時」の執筆など殺人的スケジュールで埋め尽くされていたが、それにもかかわらずこの旅行番組の撮影のために１０日間もの時間をかけてヨーロッパでの撮影が強行されたのだ。

山口百恵はオランダのアムステルダム、イタリアのミラノ、ローマ、フランスのパリなどヨーロッパの観光名所を回った。

その映像に合わせて、山口百恵が引退、結婚を決意するに至るまでの心境をナレーションで流された。

過酷なスケジュールであったとは思うが、山口百恵自身、デビューから引退までの自分の軌跡を振り返ることができる貴重な時間であったかもしれない。

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⇒山口百恵史

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